第15章 交流

「はぁ～～～」
「大丈夫か？」
「うん、平気……」

深いため息を吐いて、私は一人で反省会。
今回私は何もできてないや。
足を引っ張らないように、それだけを徹底的にこなしたまで。

「いやぁ、がいてくれて助かった!!」
「……私は何もしてないよ。何も」

大きく背伸びをする虎杖は、どさりと私の隣に座る。
今はオマエのその明るい声が私の胸をぐさぐさ突き刺して来るんだけど。
やめてくんないかな。

「そんなことねえよ。だってがいなきゃ、俺も東堂もあの木の根にやられてたかもしれないし、あの拡張遠隔術式とかってやつ？あれもすげかったし!!」
「どうも。"黒閃"よりは全然だよ」
「……どうした？なんか、元気なくね？疲れたか？」
「………そうかも。悪いけど、先に戻るわ」

惨めな気分になる前に逃げたかった。
今はどんな言葉も響かない。
沈んだ気持ちで立ち上げれば、東堂が私を呼び止めた。