第15章 交流
比べないでほしい。
優劣をつけないでほしい。
強くなるから、もう少しだけ、ほんの少しだけ待っててほしい。
「(退きます)」
そんなことを考えていると、特級が逃げようと木の根に包まれるように自身の身体を覆った。
「(五条悟を相手にする程奢ってない)」
「ざけんな!!何がしてェんだよ、テメェらは!!」
特級に突っ込もうとする虎杖を東堂は止める。
虎杖は気に食わないという顔をするが、これは東堂の意見に賛成。
感じるこの呪力量。
五条悟が何かをする気満々だ。
と思った時には、私たちの数メートル先の地面は隕石でも落ちたんかってくらい深く抉られていた。
「相変わらず規格外だな」
「………」
「虎杖、顎落とすなよ」
「落とさねえよ‼」
今にも落としそうなくらい口開いてたから心配してやったのに。
「……これだと、祓えたかどうかもわかんねえな」
呟いた言葉に、虎杖と東堂が深く頷いた。
でも、ようやく終わった。
私はその場に座り込む。