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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第15章 交流







息を切らして、私は森を抜け五条悟たちのいる建物へと走っていた。
一人一人に声をかけるよりだったら、最強の男に助けてもらった方が早いと判断した。
その時。
なぜか帳が下りた。

「……!!」

帳が下りたとなると、呪霊だけの仕業じゃない。
呪詛師もいるって事になる。
焦りは一気に加速した。

「五条悟!!」

名前を叫んで、一刻も早くアイツの元へと。

帳はすんなりと抜けることができた。
なんの違和感もなく。
それが逆に違和感を私に覚えさせたけど、今はそれどころじゃない。

何度も五条悟の名前を呼んで、走り回って。
漸く五条悟の姿を見つけた。
私がいた位置と反対の位置にいたために探すのに時間がかかってしまった。
だからこそ見つけたとき、私は安心してしまった。
震える足に鞭を打ちながら、五条悟の名前を呼んだ。

「、一体何が起きてるか簡潔に説明して」
「特級が現れた。富士山野郎じゃないほうだ。今狗巻棘が時間を稼いで交戦してるけど、たぶんそんなに持たない。だから……!!」
「分かった。お前は安全な場所で待機してて」

焦りと緊張で揺れる私の心を見透かしたように、五条悟は私と目線を合わせ、そして頭を撫でる。
たったそれだけなのに、すごく安心してしまった。
ああ、だからお前は最強なんだとそう思ってしまうほどに。

「が僕を頼ってくれたんだ。かっこいいところを見せないとね」

にやりと笑った五条悟は、帳へと手を伸ばす。
壊してしまえばいいじゃん、ってうけど帳ってそんな簡単に壊せる代物じゃないからな。
って言う言葉は飲み込んだ。
今は五条悟の力が必要だから。




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