第15章 交流
箒にまたがり空を飛んで今いる場所から離れた場所へと移動する西宮を追いかける。
「降りてこいよクソ魔女!!」
「さっきから何度も降りてるじゃん。さっさと捕まえてみろよ、一年」
箒を操り、呪力を篭めた風の斬撃が直撃する。
体が浮くほどの威力だから小石や枝なんかは簡単に飛ばされる。
クソいてぇ……。
気ぃ抜くと肉を抉られる。
なんとかそれに耐えたのも束の間。
私の背後にアイツの箒が飛んできた。
顔面に当たりバランスを崩しそうになったが、地面に倒れることはなかった。
空飛ぶ以外にも遠隔操作なんてできるのかよ……。
つうか、そんな事より。
「よくも私のご尊顔を……」
綺麗に整った顔立ちに赤ちゃん並みに潤った肌を傷つけやがって。
「顔の傷も男なら勲章。女なら欠点だもんね」
「あ"?」
「呪術師が実力主義だと思ってない?」
「実際そうだろ」
が準一級なのは実力があるからでしょ。
実際は五条先生の任務もたまに手伝っているって言っているし、一級の呪霊も祓う事ができる。
実力以外に何があるっていうのよ。