第15章 交流
「別に隠さなくて良いのよ。私だって殺す気でやるし。特にアイツ。真依とかいう真希さんの出柄し」
「はぁ?」
大きく顔を歪ませる西宮ちゃん。
なんだ、怒れんじゃん。
「"はぁ?"じゃねぇよ。ペッパー君でももうちょいまともなレスポンスするわよ。あぁ、そういやそっちのメンバーにもいたわね、ペッパー君。スクラップにして不法投棄しようかしら」
オマエらがオマエらの仲間を侮辱されて怒るように。
私も今同じ気持ちを抱いてんだよ……!!
西宮と睨み合っていたら、パンダ先輩が地面に倒れた。
何⁉
何が起きたの。
「呪骸だぞ。死にはしないさ。暫く動けんがナ」
草むらの中から京都校のメンバーである、ペッパー君が姿を現した。
隠れて攻撃をしてきたって訳か。
パンダ先輩が動けな今、一人で二人を相手するのは骨が折れそうね。
でも負ける気は一切しないけど。
そう思っていたけど、どうやら私の相手は西宮一人みたい。
直々に私を叩き直すとか言っているけど、叩き直されるのはアンタの方よ。
真依の苦労?
女が呪術師として生きていく意味?
そんなの知らねえよ。
勝手に思い込んで勝手に決めつけてるだけの人間に、教えてもらうものなんて、一つもないのよ。