第15章 交流
――五条悟side――
「話って?」
東京校の生徒と京都校の生徒が作戦会議をしている間、僕は僕でやることをやっていた。
と言っても、歌姫とお話をすることなんだけど。
それなのに、歌姫ったらなんか機嫌が悪い。
なんで?
「なんでキレてんの?」
「別にキレてないけど」
「だよね。僕何もしてないし」
何かしたなら謝りはしないけど、キレる理由はわかる。
でも今回はマジで何もしてないよ。
昔から怒りっぽいんだから、歌姫は。
……と、こんなことで時間を潰している暇はない。
歌姫に協力をしてもらおうと思っていることがあるんだから、早くそれを話さないと。
「高専に呪詛師……或いは呪霊と通じている奴がいる」
「!!あり得ない!!呪詛師ならまだしも呪霊⁉」
あり得ないことはあり得ない。
ハガレンのグリードもそう言っていたでしょうが。
実際あり得ているから、僕がこうして話をしているわけなんだけど。
「そういうレベルのが最近ゴロゴロ出てきてんだよね。人語を介し、徒党を組み計画的に動いている。本人は呪詛師とだけ通じてるつもりかもね」
富士山野郎然り、花をばらまく奴然り。
七海と悠仁、が対峙したツギハギの奴もか。