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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第15章 交流








「乙骨がいないのはいいとしテ、一年3人はハンデが過ぎないカ?」
「ロボだ、ロボがいる!!」

私の肩を掴んでガクガクと揺らす野薔薇。
安心しろ、野薔薇。
東京校には喋るパンダがいるから。
ロボがいるくらいなんてことはないだろう。

「呪術師に年は関係ないよ。特に伏黒君。彼は禪院家の血筋だが、宗家より余程できが良い」
「チッ」
「何か?」
「別に」

黒髪の男の言葉に禪院真依が舌打ちをした。
なんだ、京都校の奴ら仲が悪いのか。
というか、勝手に内輪で喧嘩して自滅すんじゃね、これ。
てかこの男目が細すぎやしないか。
お兄ちゃんも目が細かったけど、それ以上だぞ。
ちゃんと見えてんのかな。

「はーい。内輪で喧嘩しない」

遅れてやってきたのは、巫女姿の女性。
京都校の先生なのだろう。

「まったくこの子らは」

軽く息を吐く女性。
パンダが「庵歌姫先生だ」と私に耳打ちしてくれた。
第一印象は顔に大きな傷がある人。
そして、名前の音が綺麗な人。
そう言った印象。

「で、あの馬鹿は?」

庵歌姫は眉を寄せて今この場にいない人物の事を聞く。

「悟は遅刻だ」
「馬鹿が時間通りに来るわけねーだろ」
「馬鹿=五条悟はもはや固有名詞だな」
「誰もバカが五条先生のこととは言ってませんよ」

馬鹿、というその単語だけで誰の事を差しているのか分かってしまうあたり、大人としてどうなんだろうと思ってしまう。
が、それ以外の単語であいつを示す言葉がないのも確か。





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