• テキストサイズ

【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第14章 明日







次に目を覚ました時には、熱はだいぶ下がったため部屋に戻ることにした。
まだおぼつかない足取りではあるけど、無事に部屋に到着。
扉を開けた瞬間、私のベッドに腰かける男の姿を見てパタンと閉じた。

「ちょっと、なんで閉めるの?」
「いきなり自分の部屋に知らない男がいて恐怖を覚えた」
「みんな大好きGLGの五条先生だよ?もう忘れたの?若年性アルツハイマー?」
「あー思い出してきたー。一発ぶん殴ってやる!」
「こらこら。まだ病み上りなんだから暴れないの」

繰り出した拳を簡単に止められ、そのまま私はベッドへと投げ飛ばされた。
自分で暴れておいて言うのはアレだけど。
私一応病人だからな。

投げ飛ばされたまま私はベッドに横になる。
起き上がる体力はない。

ベッドの淵に腰を掛ける五条悟。
スプリングが音を立てた。

いつまでここにいるつもりだろう。
というかなんでここにいるんだろう。
横目で五条悟を見れば、目と目が合った。
正確に言えばマスク越しにだけど。

「何かあったら報告してって言ったでしょ」
「説教?」
「そう。お説教」
「……あのさ」
「ん?」

ゆっくりと体を起こそうと身体に力を入れれば、五条悟が背中に手を添えて支えてくれた。
久し振りに触れる体温に安心が身体に染みわたる。
それを感じながらも、私は小さくぽつぽつと言葉を零す。





/ 844ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp