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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第13章 狂愛







釘崎と部屋に入り、まずシャワーを浴びる。
掛軸の入った木箱は伏黒が管理しているため、私達のところにはない。
というか私が拒んだ。

「そんなん部屋にあったら私寝れないから伏黒が持ってろよ」
「初めから俺が管理するつもりだったけど、そう言われると腹立つな」
「女子いじめんじゃねえ。か弱いんだぞ」
「準一級術師が何を言ってんだ」

部屋の前でそんなことを言っていたのを思い出す。
釘崎が興味のなさそうな目で私を見て、さっさと部屋に入ってしまったため、私も急いで部屋の中に入った。

シャワーから上がりベッドの上に寝転ぶ私はスマホをいじる。
電話はきていない。
今日は何も起こっていないのだろうか。

「あのさ、斎藤廉が小林茜の生首を見ることがあるって言ってたじゃん」
「ああ、なんかそんな事言ってたわね」
「小林茜は斎藤廉の後ろに引っ付いてんのに、なんでドアの隙間とかに表れんだろうな」
「言われてみればそうね……」
「あともう一つ。小林茜がなんかぶつぶつ言ってたんだけど、釘崎聞こえた?」
「なんて言ってるかは聞き取れなかったけど、何か言ってるのはわかったわよ」
「………一つの仮定の話、してもいいか?」
「ちょっと待って。伏黒呼ぶわ」
「あ、そうか。忘れてた」

釘崎がラインを開き、伏黒を部屋に呼ぶ。
数秒後に部屋のインターホンが鳴り、中へと招き入れる。
伏黒に先ほど釘崎に言った斎藤廉の見た生首と、小林茜の呟きについて話せばやっぱり伏黒も気になってはいたと言う。





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