• テキストサイズ

【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第11章 試行







私は深いため息を吐いて、五条悟にそのことを話した。

「ちょっと噛まれただけだ。それ以外のことはされてねえし……って、なにして……んっ」

私の言葉を遮るように、男は私の首に顔を摺り寄せた。
そして、熱い舌が首筋を舐め上げる。
全身に広がる鳥肌。
だけど、あの呪詛師に舐められた時とは違う。
甘い痺れが、体中に走る。

「んっ……」

チクリとした痛みを首に感じた。
同じ場所にまた鬱血痕がつけられた。
まじか、こいつ。

「他には、何もされてない?」
「……されてない」
「されたね。言って。消毒するから」
「い、いらない。風呂に入ればいいだけだろ」
「だめ」

きた、こいつの必殺我儘"やだやだだめだめ"攻撃。
どうせこいつの事だ。
正直に言わないと、またキスマークをつけるに決まってる。
正直に言ったら、上書きするように同じことをするのだろう。
どっちにしろじゃねえか。
でも跡を残されるのは困る。
他の連中に見つかったらどう言い訳をすればいいのかわからない。

「…………み、耳を舐め……、んぁっ……」

言い終わる前に男は私の髪の毛を耳にかけ、露わになったそれを舐めた。
水音が直接脳に響く。
麻薬のようなそれは、私の身体の力を奪っていく。

アイツにやられた時は気持ち悪さしかなかったのに。
コイツのは全然違う。
身をよじっても頭を固定されているために、身動きなんてほぼできない。
両足もまた、男がまたがっているせいで一つも動かない。

「……っ、やめ……」

瞳に溜まった涙が、静かに零れる。
てか、なんで私こいつにこんな事されてんだ。
以前からそうだけど、なんで私はいつもいいようにこいつに抱かれてんだろう。




/ 844ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp