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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第11章 試行







「夏油傑があの日、百鬼夜行なんてしなければ私は今頃彼と結婚をして幸せな家庭を築いていたはずなのに」
「………復讐、か」
「そうよ。夏油傑に妹がいるって知ったのはそれから間もなくのこと。殺すしかないって思った」
「私は何もしてねえぞ」
「だから?何もしていない一般人を殺した身内の人間が何言ってんの?」
「………」
「オマエを呼び寄せるための餌として、今回の事件を作ったの。指名したのはもちろん私。でも、私は術式の使えないしがない補助監督に過ぎない。だから協力してもらったの、この男に」
「自分語りお疲れ様。生憎、私は死ぬわけにいかないんだよね、約束したから」

私はそう言って、鍵を取り出した。
しかし、それよりも早く、呪詛師が動き出した。
腕を取られ、その力の強さに握力が奪われ鍵が床に落ちた。

「後でまた来る。それまでに殺しときなさい」
「わかりました。……では死ぬ前に私と楽しみましょうか」
「あんたの趣味がわかんないわ、私」

そう言って女は地下室を後にした。
私はと言うと、未だに腕を取られたまま身動きができない。
両腕を背中に回され拘束されたままの私の顔に、男の顔が近づく。






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