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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第11章 試行








私は頭を下げて、マンションを出た。
その後も、他の心霊系の動画を配信している人たちの所へ行き話を聞いたがあまりいい情報は手に入れることはできなかった。

ただ。
最後に訪れた人たちの証言が気になった。

「最近、同じ人が出入りしているとかどうとか」
「詳しく聞かせていただいても?」
「いや、私もSNSのDMでそういう話を聞いただけなので、詳しい事は……」
「そうですか」
「もしかしたら自分たちと同じでそういう動画を作ろうとしているだけなのかもしれませんけど……」

その可能性もなくはないけど、そう同じ人間が何度も出入りするか。
心霊スポットと言われている場所に。
何か、ある。
確実に。

日が落ちた午後8時。
私はあの場所に来ていた。
誰もいないことを確認し補助監督が帳を下ろす。

「お気をつけて」

軽く会釈し私は廃教会の中へと入った。

廃教会の中はとても荒れていた。
なんで廃墟とかってこんなに落書きとか物が散乱しているんだろう。
窓も割らされているけど、これ雨風で割れたわけじゃないだろ。
こういう事する人間の頭の中を覗いてみたい。
クソオブクソなんだろうな。
五条悟とは違った意味で。
あいつもクソだけど、こういうことはしなさそう。
人をおちょくることに全神経を注ぐ男だからな。
こういう建物に落書きするなら、人の顔に落書きするだろ。




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