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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第9章 領域







「さ、領域展開できるでしょ」
「やったことないからわかんない。未完成もいいところだと思うぞ」
「でもできないわけじゃないんだね」
「まぁ……」
「うんうん、成長してるね。恐怖心も薄れてきてるみたいだし」
「いや、それはない。今日のお前見て、正直まじで怖かった」
「……素直だね、珍しい」
「私は、一生かかってもお前を殺せない。それがわかって、変だと思うかもしれないけど、ホッとした」
「………なんで?」
「わかんない。殺したいのに殺せないって知って、それでよかったって思って、自分でもよく、わかってない」

なんでそう思ったのかなんて、私が一番知りたい。

「それってさ……」
「悟!!」

地下室から出て、二人向き合って話をしていたらいきなり夜蛾が姿を現した。
あからさまに「やべえ」という顔をする五条悟。
もしかして用事って夜蛾との話し合い的な何かだったのか。
忘れてたな。

明らかに怒りをあらわにする夜蛾は五条の首を掴むと締め上げた。
ギブギブと音を上げる五条悟の姿を見るのは初めてで、私は爆笑した。
少し離れた場所には伊地知さんが深いため息を吐いている。
この人マジで心労で倒れんじゃないかな。
今度何か胃にいいもんでも持って行ってやろうかな。



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