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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第9章 領域








ご飯を食べ終わった私たちは、再びテレビへと向き直る。
先ほどのやり取りをなかったことにして。

今見ているのは「指輪物語」という映画。
観たことはなかったけど、結構な名作である。
私も虎杖も真剣に映画を観ていた。
だから気が付かなかった。
五条悟が部屋にいることを。

「悠仁、」
「うわあっ!!」

いきなり名前を呼ばれ、私は大声を出してしまった。
心臓がバクバクと爆発している。
虎杖もまた大きく肩を揺らしていた。

「びっくりした……」
「俺は夏油の声にびくった」
「はぁ?あれは誰でも声出るだろうが」
「俺出してないもん」
「びくって声出ないとかどんだけビビりだよ、ウケる」
「……それ自分で言ってて悲しくなんねえの?」

ぷぷぷ、と笑えば虎杖から正論が飛んできた。
悲しくなんてないもんね。

「君達それどんぐりの背比べって言うんだよ」
「うるせえ。つうか、なんでお前がここにいんだよ」

そうだ。
今は虎杖とどっちがビビりかなんてものは問題じゃない。
用事があると言っていて五条悟が戻ってきたことだ。
もう用事が終わったのだろうか。

なんて思っていると、「出かけるよ」と言われた。

「課外授業」
「課外授業?」
「そう。呪術戦の頂点、"領域展開"について教えてあげる」

そういうや否や、五条悟は私と虎杖を抱き上げて、どこかへとトんだ。

私たちは高専から湖の上へと移動していた。
何故??





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