第8章 修行
風呂場に響く絡まる水音との甘い声。
僕の下半身は簡単に反応を示す。
小さなの舌は僕の舌にいいように遊ばれ、それだけで彼女の息は上がる。
何度もしているのにいつまで経ってもなれないこの下手くそさが溜まらない。
僕だけが知っている特権。
そう思うえば思うほどに。
僕の中の加虐心が膨大に膨れ上がっていくのがわかる。
暫くして唇を離せば、肩で息をする蕩けた表情のが僕をじっと見つめる。
ああ、最高だな。
普段の強気なオマエからは想像できない。
乱れる姿に無意識に自分の唇を舐めていた。
その時、頭からシャワーの水が降り注いだ。
「隙、ありすぎなんだよ」
「へぇ、やってくれたね」
キスの仕返し?
随分と可愛いことしてくれんじゃん。
髪の毛を掻きあげ、にやりと笑えばシャワーヘッドが飛んできてそれを避ける。
その隙には僕の横を通り抜け浴室を出ていく。
ふぅん、僕から逃げれると思ってる当たり舐められたもんだよね。
クソガキが。
玄関に走っていくの腕を掴めば、この世の終わりみたいな顔をしている。
そんな脅えなくてもよくない?
今から天国へ連れてってあげるっていうのにさ。
ズルズルと寝室へとを引きずり、ベッドへと放り投げる。
お互いに濡れたままの状態でベッドに上がれば、シーツは簡単に色を変えた。