第8章 修行
ぐっと足を広げられ、宛がわれる肉棒に息が詰まる。
僅かずつ腰を進められて、ぐずぐずに溶けた中は、男のアホみたいにでかくて熱い質量を受け入れようと健気に開いていく。
入り口を抜ければあとは促されるようにそれは奥まで招かれる。
五条悟の唾液と自分の愛液でたっぷりと濡れたそこは、猛る熱が出入りするたびに、ぐちゅりと卑猥な音をあげる。
じっくりと中を味わうように結合が深まる。
こんなゆっくりされちゃ、嫌でも感じてしまう。
五条悟の形を嫌でも……。
全てが収まったのに男は動こうとしない。
荒い息の中、五条悟を見れば、男の表情は高揚しているように見えて、心臓が跳ねた。
額から零れる汗が顎を伝っている。
興奮しているのか、男の息も荒くて。
それがなぜか私の胸を締め付けた。
興奮、していることに、なぜだか私は――――――。
その時、男は口元を大きく歪めた。
「こんな姿、悠仁は知らないだろうね」
「なんで、いきなり虎杖が出てくんだよ……」
「僕の知らないを知っていたから」
「はぁ?意味がわかんねえ……んあ……っ」
具合を確かめたのか、五条悟は少しだけ腰を揺らした。
その小さな衝動が、官能を酷く刺激され声が、声を、押さえることができない。
腹の奥から指先まで快感のさざ波が伝わって震えてしまう。