第8章 修行
「ちょ、ちょっと待て。せめて拭かせて。濡れてるから……」
「どうせ濡れるじゃん」
「シーツだって、ほら!!」
「大丈夫大丈夫。いつもの潮でべちゃべちゃになるから変わんないって」
「ちょ、本当、やめろよ……!!」
「やめないよ」
そう言って五条悟は私の腕をベッドに縫い付け首筋に唇を寄せた。
びくんと、跳ねる身体にかあっと顔が熱くなる。
濡れた衣服は簡単にはぎ取られ、生まれたままの姿へとなってしまった。
今、五条悟は私の股に顔を埋め、そこを舐めている。
あたたかく柔らかい粘膜でざらりと舐められるたびに、押さえられている両足が心許なく空を掻く。
シーツをきつく握り、顔を真っ赤にさせながら快楽に溺れないように意識を保つ。
「……あ、ぅ」
小さく漏れる声に五条悟はニヤニヤと笑って私が羞恥で死にそうになっている様をみて喜んでいる。
じゅるじゅると音を立てて吸われ、身体は馬鹿みたいに跳ねて、愛液を垂らす。
その繰り返し。
「も……、いいから、はやく……しろよ」
「そんなに僕のが欲しいの?」
違う、と言いたかったけど。
そんなことを言ってしまえば糞みてえなクズ野郎だから、絶対に面白がって続けると思ったから小さくうなづいた。
ごくり、と男の喉が鳴ったのがわかった。