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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第8章 修行







「あー笑った。のネーミングセンス最高。あ、そうそう。も悠仁としばらく一緒に映画を観る事」
「なんで?呪力のコントロールなら私できるじゃん」
「違うよ。の修行は、純粋に映画を楽しむこと」
「は……?」

五条悟の言っていることがわからなかった。
虎杖には気を抜かないようにだとかなんとか言って、私には純粋に楽しめだと?

「はさ、頭が言い分引き際も見極めてるんだよ。少年院の時もそうだったんじゃない?」
「…………」
「それはが弱いってことじゃなくて、強くなったからこそ格上の相手を見ると"自分じゃ無理だ"って線を引く癖がある。その癖がついちゃったのは僕のせいなんだけどね」

五条曰く、私の中に恐怖や諦めが生まれているという。
以前の私は力の差がどんなにあっても闇雲に向かっていた。
だけど、力をつけたことにより、五条悟との戦いをするたびに、格上相手の力量と自分の力量を計り、諦め、そして恐れ始めていると言う。

「でもそれだと困るんだよね。下手したら死んじゃうもん。だからには純粋に楽しんでもらう。まずはそこから。先の展開を考えて、おもしろいとかおもしろくないとか決めつけないこと。いい?」
「…………」
「それができたら次のステップに進むよ」

的を得ている。
こいつ、ちゃんと教師なんだな。
認めたくないけど。
心当たりがあるから何も言い返せない。

「というわけで、早速映画を観よう!!」

さきほどと打って変わって五条悟は、一気にテンションが高くなった。
私は言われたまま、虎杖と一緒に映画を観ることになった。
のだが、ツカモトがいるせいで数分おきに虎杖が殴られ、違う意味で私もドキドキしながら映画を観ていた。



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