第8章 修行
京都姉妹校交流会は東京都京都、それぞれの学長が提案した勝負方法を1日ずつ、計2日間かけて行われるらしい。
一日目は団体戦、二日目は個人戦と決まっているようだ。
殺す以外はなんでも自由な呪術合戦というわけか。
「半殺しはセーフなんだな」
「そうだけど……普通半殺しにはしないだろ」
「しゃけ」
「万が一の場合もあんだろ」
「どんな場合?」
パンダが呆れたような顔をしているけど、要はそう言う事だろう。
ということで、私たち1年をしごくために2年が修行をつけてくれるという。
30分後、グラウンドに集合とのことで一度解散する私たち。
と、その時私のスマホが音を立てて鳴った。
画面には五条悟の名前が。
あからさまに嫌な顔をする私だったが、出なければまためんどいことになるから嫌だけど出た。
「なに?」
『ちょっとお願いがあるんだけど、DVD借りてきてくんない?』
「は?DVD?なんで?」
『悠仁の修行に使うの。いろんなジャンルのDVDを20本以上借りてきてよ』
「……わかった。1時間後にどこに行けばいい」
『地下に来て。案内するから』
「わかった」
電話を切って、私はグラウンドを後にし近くのTS〇TAYAと自分の部屋にあるDVDを紙袋に突っ込んで地下へと赴く。
禪院真希には任務が入ったとメールした。
あいつ怒ると何するかわかったもんじゃないから。