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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第4章 対面






原宿駅待つこと数分。
なんで原宿なのかというと、本人の希望らしい。
絶対田舎出身だな。
でなきゃここで待ち合わせとかしないだろ。
人が多すぎる。

「……ちょっと飲み物買ってくる、酔った」
「大丈夫か?ついて行こうか?」
「そう言って原宿歩きたいだけだろ、お前は」
「あ、バレた?」

虎杖の優しさを断り、私は一人で自販機を探す。
キオスクで買おうにもそこに人が多くて無理。
人酔いしている今そこはただの拷問だ。

少し歩いて自販機で水を買った。
喉を鳴らし息はついた。
まだ気持ち悪いけど大分マシになったな。
もう一口飲んで、私はみんなが待つ場所へと戻る。
すると、一人知らない女がいた。
高専の制服を着ているから、もう一人の一年だってことはすぐに分かった。

「なんだよ、紅一点じゃないのかよ」
「なにが?」

開口一番そう言われた。
何の話をしているのかさっぱりだ。

「、具合は?」
「だいぶマシになった」
「なに、具合悪いのあんた」
「人の多さに酔っただけ」
「この子は釘崎野薔薇。で、こっちが夏油」

五条悟が簡単に紹介をしてくれた。
じろじろ品定めするかのように見る釘崎とかいう女。
綺麗に染められて髪の毛はまるで太陽みたいに明るい。

「これからどっか行くんですか?」
「フッフッフッ。せっかく一年が4人揃ったんだ。しかもそのうち2人はお上りさんと来てる。行くでしょ、東京観光」

五条悟の提案に、顔を輝かせるお上り2人。
私はその様子をじとっと見ていた。
絶対東京観光させるつもりないだろう。
TDLだの中華街だのと騒ぐ彼ら。

「TDLも中華街も東京じゃねえんだけど……」

虎杖に至っては横浜を東京だと思っているらしい。
頭悪すぎだろ……。




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