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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第4章 対面






「でも待って」
「何がだよ。何を待つんだよ」
「まだ俺は俺の気持ちに自信が持てない」
「…………で?」
「時間が欲しい。確かめる」
「勝手にすればいいだろ、それは」

伏黒の正論が何度も俺に飛んでくる。
それはそうなんだけど、あれじゃん。
オマエの方が少しばかり夏油のこと知ってんじゃん。
だったら、なんかいい感じでさ。

「協力はしねえぞ。柄じゃないから」

先手を打たれた。

「協力はしなくていいから、たまにこうして相談乗ってくんね?」
「女子かテメエは」
「だって俺、人を好きになった事ないからどうしていいかわからん」
「……相談に乗るくらいならな。協力はしない」

伏黒は盛大にため息を吐いた。
折れるしかないと思ったのだろう。

「話は終わったのか。だったら部屋戻れ」
「え~」

文句を言う俺の背中を押して、無理やり部屋の外へと追い出す。
興味のないことに長々と付き合わせてしまったからな。
今日の所は大人しく帰ろう。

夏油が好き。

その事実を認めたら、なんだか恥ずかしいような嬉しいようなそんな気分になった。
にやける顔を抑えながら俺は自分の部屋へと戻った。




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