第4章 対面
次の日。
昨日の怪我で俺はずっと部屋で寝ていた。
そしたら隣の部屋から物音がして起きれば、俺の隣の部屋に虎杖がやってきた。
「げ。隣かよ。空室なんて他にいくらでもあったでしょ」
「おっ、伏黒!!今度こそ元気そうだな!!」
「だって賑やかな方がいいでしょ?」
「授業と任務で充分です」
良かれと思った事がありがた迷惑な事ってあると思うが、五条先生の場合は9割9分そうだから質が悪い。
深いため息を吐いた時、ゆっくりとした足取りが近づいてくるのがわかった。
そっちを向けば欠伸をしながらのろのろ歩く夏油の姿が。
「眠そうだな」
「寝すぎて眠い……」
ボケっとする夏油は珍しくて、思わずじっと眺めてしまった。
どうやら彼女は五条先生に呼び出されてここに来たようだ。
「昨日、特級呪物を飲み込んだ虎杖悠仁君です!!はい拍手~」
「なにが?全然事態を把握してないンだけど」
「先生、省きすぎです」
省きに省いた説明にきょとんとする夏油。
俺は昨日の事を大まかではあるが五条先生よりは詳しく説明した。
その間怪訝な顔をしたり複雑そうな顔をしたり、何かを理解した顔をしたりと一人百面相をして、虎杖を見た。