第3章 受胎
どこから情報を聞きつけたのか、伏黒と五条悟も駆け付けた。
だけど、私が拒んだ。
入ってくるなと。
「悪いけど、外で待っててくれる?」
家入硝子の言葉にどこか煮え切らない表情をする五条悟だったが素直に従った。
私はただただ、力み続ける。
「優しい奴だなとは思っていたけど、まさかここまでとはな」
家入硝子と二人きりになった部屋で、彼女の声だけが聞こえる。
「得体の知れないものを愛しても、意味ないだろうに」
ニトリル手袋をつけて家入硝子は私の足を開いた。
汚れないように制服のズボンとパンツを脱がす。
「ちょっと痛いかもしれないが、我慢な」
そう言うと家入硝子は、私の膣の中に指を入れゆっくりとかき回した。
育った子供が暴れるのがわかる。
五条悟の体液で育った、私の子供が、嫌だと叫んでいる。
それがわかって、私は家入硝子の腕を掴んだ。
「なに?」
「まって、……やめて」
「言っただろう。これは呪霊だ。人間じゃない」
「でも、それでも……生きてる。私が……私の……」
ボロボロ零れる視界の中、家入硝子は真顔で静かに私を見ている。
怖い。何もかもが怖い。
「こればっかりは、しょうがないことなんだ」
「うぅ……」
家入硝子の腕を掴んでいた手は力を失くし、だらりとベッドの外へ投げ出される。
それを見て彼女は指を奥へと進めた。