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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第26章 事変








「……伏黒、オマエ」
「だからってアンタに勝てる術師になれるかよ」

ぼそぼそと独り言のように呟く伏黒。
この場をどうにかするにはそれしかない、見たいな顔をしやがって。
私を巻き込むつもりか。
心中は御免だぞ。

その時、地面が大きく揺れた。
バランスを崩し私と伏黒は地面に倒れる。
離れた場所、ビルとビルの間から見える真っ赤な灯りは、あれはなんだ。
炎……?
この呪力の気配は……まさか。

「続きだ」

私の肩に回していた腕を外し、伏黒は地面に両膝をつき、足を爪先立てて座った。

「要は式神は調伏しないと使えないが、"調伏するため"なら、いつでも呼び出せるんだ」

伏黒からあふれ出る呪力の大きさ。
私は舌打ちしそうになる気持ちをぐっと抑えた。

「歴代、十種影法術師の中にコイツを調伏できた奴は1人もいない」

今まで誰かを頼ったりすることのなかったオマエが頼ってくれたんだ。
だったら私も気合を入れるしかねぇな。
私を信じてくれたんだろ。
私なら倒せると思ってくれたんだろ。
じゃあ、その期待に応えてやらねえとな。

「布瑠部由良由良"八握剣異戒神将魔虚羅"」

筋肉質な人型。
猫背ではあるが身長は2メートルを優に超える。
目の所には左右2対の翼が生えており、背中には八握剣の紋章のパーツ、右手には剣が備わっている。
これが、制御不可能な強力な式神。

"八握剣異戒神将魔虚羅"。

その調伏の儀式を"3人"……いや、"2人"で行わなければいけない。
もっと詳しく言うなら"私1人で"行うことになる。
六眼持ちの無下限術師でも相打ちだったこの式神を私一人で倒すことなどできるはずもない。
が、やらなければ伏黒が死ぬ。





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