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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第26章 事変








七海は猪野に他の術師と合流できた場合、現状を報告し協力を煽るように言った。
そして、私たちの事を頼む、とも。

私が足手纏いだからか。
私がポカをして悟を封印させちまったからか。
信頼、してもらっていないとは思わないけど。
じゃなければ"帳"を解くようには言わない。
でも、それでも。
私は前みたいに弱い私じゃない―――!!

『夏油』

その時、ミニメカ丸が私を呼んだ。
私は何も言わなかったけど、ミニメカ丸は気にすることなく私に言葉を投げかける。

『俺はオマエの戦いを見ていタ。オマエは足手纏いじゃなイ。それだけはわかル。だから、泣くナ』
「…………うるせぇよ。泣いてねぇし」
『そうカ』

それっきりミニメカ丸は何も言わなかった。
目元を手の甲で擦り、私は大きく息を吸った。

七海は私を信頼してくれた。
信頼したからこそ、"帳"を解くように言った。
だったらその信頼に応えなきゃ意味ねえだろ。
今やるべき最優先事項を間違えるな。

「オマエらぁ!!」

気合を入れ直して"帳"を解こうと決意した時、いきなり猪野が大声を出すもんだから、私の肩は大きくびくついた。
急に大声出すんじゃねえよ。
心臓止まるかと思ったじゃねえか。

ドキドキと脈打つ心臓を手で押さえながら猪野を見た。
猪野はどこか得意気な顔をしていて、私達に向き直る。

「任務の前に事の重大さを教えてやる。題して"五条サンがいなくなって困る2つのこと"」

一つは、"五条家の失墜"。
五条家は悟のワンマンチームだ。
悟が利かせていた融通と言う名の我儘で救われていた術師が数多く存在する。

「虎杖と夏油、オマエらがそうだろ?」
「っスね!!」
「軽いな」

確かに私も虎杖も悟に救われた身。
出なければ私はとうの昔に死んでいたし、虎杖だってそうだ。
悟がいなくなった今、最悪私や虎杖は死刑だ。
いや、私の場合は今この瞬間にでも死刑になってもおかしくない立場だ。
悟の封印に居合わせたこと、夏油傑の手助けをしてしまったこと、妹であること。
嫌なコンボを稼ぎまくってるじゃねえか。




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