第7章 道案内
移動の道中、まえよんたちはウパちゃんと色々喋った。
「アツクラってなんなの?」
とウパちゃんが言うので、まえよんたちは代わる代わるアツクラについて話した。二十人いるメンバーの集まりとか、この世界はあと半年弱くらいで終わってしまうとか。
ウパちゃんは、アツクラがもう少しで終わることに非常に驚いていた。じゃあ、コハロンとも会えなくなるの? そうかもなぁ、なんて会話していると、なんだかまえよんたちも寂しくなって。また来年もアツクラで集まって、その時はウパちゃんも招待してもらおうよ、という話までして彼女は暗い顔をした。
「ウパちゃん、アツクラには来たくないのか?」
とコハロンが聞くとウパちゃんは俯いたまま首を振った。
「ウチ、ここのアツクラ好きだから……」
「確かに、このワールドから離れ難いって気持ちはあるよね」
ウパちゃんの言葉にヒカックが同意すると、ウパちゃんは小さく頷いた。
「ウーパールーパーを連れてきたら、もうちょっと周り見てみるか?」
と言うぎぞくの提案を、誰も否定しなかった。