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世界の終わりに君と[me4]

第6章 夏祭り会場へ


「あ、やっぱいない」
 夏祭り会場へ向かうと、やはりコハロンが作った店の中には、一匹もウーパールーパーがいなかった。コハロンも横の窓から覗き込み、隣のウパちゃんも店の水槽を眺めた。
「いない……」
 そう小さく呟くウパちゃんの眉毛が垂れ下がる。一人になってしまって寂しいのかもしれないとコハロンは考えたのだ。
「もう一回、ウーパールーパーを捕まえに行こうか」
 とコハロンが言うと、何か言いたそうな、でも何も言わないままウパちゃんがこちらを見上げた。あ、捕まえるって言い方はマズかったか。
「でもコハちゃん、繁茂の洞窟どこか分かるの?」
 そこにヒカックの煽り文句が飛んできて話が流れる。
 コハロンは考えたが、ハンモの洞窟とやらがなんだったかもはや覚えていない。
「いやいやいや、えー……分かりません。どこなのか教えて下さい」
 まずはコハロンの道案内から始めなきゃいけないみたいだ。
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