• テキストサイズ

世界の終わりに君と[me4]

第4章 時は戻って


「コハロンさんがいないと何も話さないって言うんで、そのまんまにしていました」
 とぽんPは話を締めくくり、コハウパ少女へ視線を戻した。
「ってことです、コハロンさん」
 そう言ってヒカックはコハロンへ目を向ける。そう言われても……って色々ツッコミたいことがある。
「イタズラって何しようとしてたんだよ?」
「いや、今重要なのはそこじゃないでしょ」
 コハロンのツッコミにぽんPは華麗にスルーしてコハウパ少女へ視線を移す。今までの話を目の前で聞いて否定してこない限り、ヒカックやぽんPの言っていることは間違いではなさそうだ。
「あのウーパールーパーがまさかこんな可愛い女の子になるとはなぁ……」
 とコハロンが少女を見つめると、彼女は首を傾げた。
「ウチ、いたら迷惑?」
「いやいやいや、そんなことないよ!」
 知らない人だからって真っ向から拒否する理由はない。コハロンがすぐにそう言うと他のメンバーも口々に同じようなことを言った。
「こうして会えたんだし、せっかくならアツクラを案内する?」
 ヒカックの提案に、みんなの視線はコハロンへと注がれた。どうやら決定権はコハロンにあるらしい。
「いいんじゃないか……? ウパちゃんはどうする?」
「コハロンと一緒なら行く!」
 元気な女の子だ。
/ 29ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp