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世界の終わりに君と[me4]

第17章 対峙


 しばらく虚無を落下したあと、ざぱぁっと水みたいなところに落ちた。
「ぷは……!」
 すぐに顔を出すと、コハロンは真っ黒い液体の中に落ちたのだということが分かった。まるで墨みたいだと思ったが、不思議なことに服は汚れていない。
「みんな、大丈夫?」
 とヒカックの声がして顔を上げると、薄暗い中の金髪がよく見えた。
「俺は大丈夫」
「俺も」
 近くにはぎぞくとぽんPもいて、皆黒い液体の中に落ちて無事らしい。
「ウパちゃんは?」
 ヒカックが心配した矢先、コハロンの目の前で大きな水飛沫が飛んで来た。
「ここだよー!」
 ウパちゃんだ。
「びっくりした……」
 とコハロンが言うと、へへっと笑いながらもウパちゃんが謝ってきた。ウパちゃんは笑ってこそいたが、複雑は変わらない。
「あのね、地下にはバグ様がいて、気づいたら近くにいると思うんだけど……」
 そう言ってウパちゃんがキョロキョロした次の瞬間。

「なぜソイツらはまだ生きているのだ!!」

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