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世界の終わりに君と[me4]

第8章 ハンモの洞窟


「コハちゃん、ウパちゃんに惚れちゃった?」
 揶揄うようにヒカックがそう言ってきた。いや、そうなのか……? コハロンは自分に湧いた気持ちに確信を持てないまま微妙な返事をした。ウパちゃんは見るからに少女だ。まさかそんな、とコハロンは自分の気持ちに困惑した。
 ヒカックが更に揶揄ってくるかと思ったが、コハロンの素直にうん、と言わなかったのが余計本気に見えたみたいでもう何も言ってこなかった。それよりヒカックはウパちゃんを追いかけ、次は僕とデートしようなんて懲りずに口説き始めた。
 最初会った時から何か違和感があるんだよなぁ……。
 コハロンはそれを言葉にはしなかった。
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