第9章 家族
『んっ、、、』
タケル「っ!」
目が覚めると見覚えのある景色だった。
「目ぇ覚めたか?」
中也くんの家だった。
タケル「、ごめんなさい。僕のせいで、、。」
涙を流し乍ら謝るタケルくんをそっと抱き締めた。
タケル「、、、?」
"おかえりなさい、タケルくん"
タケル「うっ、、、ただいま、、、」
タケルくんが無事で本当によかった。
腕の中で泣きじゃくる彼を力一杯抱きしめた。
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2人が泣いて抱き合っている姿を目にして俺は決めた。
とタケルは俺が守ると、、、。
今回の件で、と同様タケルのことも大切な存在だと気付かされたのだ。
あの時、もし間に合わずタケルが売り飛ばされていたらと思うとゾッとした。
それほど俺の中でタケルの存在がデカくなっていた。
俺にとっての失いたくない大切なモノがまた一つ増えたのだ。
俺は家族を知らない。
俺にとっての家族はポートマフィアだけだった。
でもそんな俺にも夢ができた。
とタケルと家族になりたい、、、、と。
此奴らとなら、どんなことでも乗り越えていける。
そんな気がしたのだ。