第8章 甘いお仕置き
からのメールを見てすぐ彼女の居場所を確認し、その場へ急いだ。
ごめんなさい!
今日は予定があるの。。。。、
なんの変哲もない文章だが、問題は最後の句読点どもだ。
この配列に見覚えがあるのだ。
。。。。、
よく太宰が敵に捕まった時に知らせてくる暗号だったのだ。
の携帯から送られているということは太宰と彼女は一緒にいるということだ。
腹の中からふつふつと何かが込み上げてきた。
久しぶりに頭に血が上った。
路地裏へ入った時だ。
微かに太宰の声が聞こえた。
声がする方向へ足を進めると彼女を見つけた。
は太宰に壁に押さえつけられている状態だった。
俺はの腕を引き、肩を抱き寄せた。
からは糞太宰の匂いがした。
それが不快で堪らなかった。
糞太宰は俺が来ても変わらずヘラヘラし、おまけにの頬に接吻までしやがったのだ。
仕舞いには、、、、
太宰「ちゃんのこと泣かせたら本気で奪うよ?」
宣戦布告までしやがったのだ。
頭の血管が数本切れそうだ。
ぜってぇに殺してやる、、、。。
ふと肩を抱いている彼女に目をやった。
少し頬を赤らめ、固まっている。
そんな顔、俺以外にしてんじゃねぇよ。
心の中でドス黒い何かが生まれたのだ。
紛れもない"嫉妬"だった。
俺はの手を引き、路地裏を後にした。