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人魚姫 【文スト/中原中也】

第7章 はじまり


風呂から上がってきたの姿を見て、息を呑んだ。

態とやったが、ここまでクるなんて、、、。

目の前のは俺のシャツ1枚。

所謂、彼シャツというもの。

ある時、部下どもの話を立ち聞きしたのだ。

部下A「俺この前彼女にアレしてもらったんだ」

部下B「アレってなんだ?」

部下A「彼シャツだ。まじでヤバかったわ!」

ってな感じで話をしていたのだ。
それを先ほどふと思い出した。

試しにしただけなのに、、、ここまでとは。

部下達の云う通りだ、まじでヤバい。

破壊力抜群だ。

今すぐこの場で押し倒したい気持ちをグッと抑え込み、俺は風呂へ向かった。



冷水で自身の熱を抑え込んだ。

前々から思っていたが、さっきので確信した。
はかなりスタイルがいい。

細身なのに、付くとこにはしっかり肉がついているのだ。


女を抱くこと自体久しぶりの俺。

ガッツかないようにと何度も自分に言い聞かせた。

「待たせたな。」

は俺に気付き、顔を上げるも慌てて顔を背けた。

この時はなぜ背けたのか判らなかったが、ワインセラーに映る自身を見てやっと判ったのだ。

なるほどなぁ、可愛い奴め、、、。


の後ろへ回り込み、後ろから抱き締めた。

判りやすいほど、身体をビクつかせるはまるで小動物のようだ。

「なんで俺の方見てくれねぇんだ?」

『ッ/////』

態と耳元で息を吹きかけ乍ら話すとは身体を捩り、耳を抑え乍ら振り返る。

真っ赤な頬に、潤んだ瞳、そして俺のシャツを身に纏った。

全てが興奮材料になるのだ。

「、、、」

大人しく俺を見上げるの頬に触れ、顔を近づけた。

はそっと目を閉じた。

そして

ちゅっ、、、

『「んっ。」』

唇が重なり合った。



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