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人魚姫 【文スト/中原中也】

第6章 すれ違い


突然爆発音がした。

音がした方向を確認するとそこには、、、、

「芥川っ!?彼奴何やってんだ」

そこには芥川と誰かがいた。
然し、こっからだと相手が確認できない。

恐らく奴は任務中だ。
犯人が逃亡でもしたのだろう。

再び芥川は羅生門を使おうとしていた。

拙い、これ以上街を破壊させる訳にはいかねぇ。


俺は芥川の元へ向かった。


「何やってやがる!!」

芥川「中也さん?」

「手前、やり過ぎだ。いつも云ってんだろ?」
 
芥川「僕は中也さん達を監視していた人物を捕まえようとしたまでです。」

「だからってなぁ、、、。ん?」

俺たちの為だと聞き、怒るに怒れなくなった。

ふと視線が気になったので、目線をその方向へ動かした。

そこにいた人物に驚きを隠せなかった。

「っ、、、、!」

地面にしゃがみ込んだは腕から出血をしていたのだ。

慌てて駆け寄ろうとした時だ。

"来ないで!!私を騙したの、、、、?"

怯えた目で俺を見る。
なんとなく察した。

俺の正体がバレたのだ。

「違ぇ、、聞いてくれ!!」

騙してなんかないと伝えようとしたが、無駄だった。

"もう私に関わらないで下さい"

はそう云い残し走り去ってしまった。

追いかけようとした。

だが、俺は追いかけなかった。

やはり俺とは住む世界が違うのだ。

結ばれる運命じゃねぇ、、、、。

それに俺なんかよりもに相応しい奴はいるはずだ。

そう自分に云い聞かせた。


俺の恋は終わりを告げたのだ、、、、。



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