第6章 すれ違い
紅葉「主は、好きな女子ができたのかぇ?」
「はぁ!?ん、んな訳、、、ないじゃないですか。姐さん、、、」
会合終わり、姐さんに買い物に付き合ってくれと街へ連れ出された。
昔はよく荷物持ちで連れ出されたもんだ。
懐かしいもんだなーっなんて呑気に考えていた時だ。
姐さんからの突然の言葉になんとか返答したものの、、、
紅葉「隠さなくても善い。」
姐さんの目は全てお見通しと云ったような目だ。
やはり姐さんに嘘をつくことはできねぇ、、、、。
「ッ////はい、、、、。」
紅葉「やはりな。それで相手は?」
「その、、、、。」
やはりだとはすぐに云えなかった。
探偵社の人間だからだ。
紅葉「大丈夫じゃ。誰にも云わぬ、約束じゃ。」
「実は、、、、」
紅葉「なるほどな。」
全て話した。
案の定、姐さんの顔つきが変わった。
やはり無理にでも隠し通すべきだったと後悔した。
紅葉「中也、女子のことが好きかぇ?」
「はい。」
紅葉「なら、しっかり守ってやるんじゃよ。」
「えっ?いいんですか?」
予想外の答えだった。
まさか姐さんからOKが出るなんて。
紅葉「わっちが反対すると思ったかぇ?」
「いや、、、、、はい。」
紅葉「ふふ、確かに驚いた。じゃが、、、主が初めて恋をしたのじゃ。今までいくらでも機会はあったのに。主が選んだ女子じゃ、わっちは応援するよ。」
「姐さん、、、ありがとうございます。」
紅葉「ついに主にも相応しい伴侶が現れたか。」
「は、伴侶!?////」
紅葉「おや、違ったかぇ?主のことじゃ。てっきり結婚するのかと、、、」
まだ付き合ってもねぇのに、色々すっ飛ばして結婚だなんて、、、
と思ったが、、、、。
紅葉「ふふ、鼻の下が伸びておるぞ。」
「姐さん、揶揄わないでください。///」
不覚にもとの結婚生活を想像しちまった。
美しく、可愛い。
優しく、子供が大好きな彼女と家庭を築けるなら、どんなに幸せなことか、、、。
紅葉「主も変わったのぉ。ふふ、子供が楽しみじゃ。」
紅葉は呟くように云った。
勿論、中也にはそんな声聞こえなかった。
彼はとのことで頭がいっぱいだからだ。
そんな2人を見つめる影が1つ、、、、、。