第6章 すれ違い
与謝野「おや?素敵な髪飾りじゃないかい。もしかして、、、、」
デェトの翌日、仕事終わりに探偵社に寄ると与謝野さんはすぐに髪飾りに気付いた。
"誕生日贈呈品でくれたんです。"
与謝野「へぇ、なかなかやるじゃないかい。それで?なんかあったのかい?」
与謝野さんの言葉で昨日のことが再び思い出された。
なんならそのことで昨日は全く眠れず、仕事中もぼーっとしてしまうことが多かったのだ。
そのせいでタケルくんにはかなり心配された。
『ッ/////』
与謝野「その反応はなにかあったようだねぇ、?」
そこからは与謝野さんの質問攻撃に見舞われた。
与謝野「告白までされたのかい!?なんですぐOKにしなかったんだい?、、、、、アンタまだ気にしてんのかい?」
私静かに頷いた。
勿論与謝野さんは私の過去を知っている。
与謝野「妾は其奴のことは知らない、でも其奴と出逢ってからアンタは変わったと思う。」
"変わった、、、?"
与謝野「凄く毎日楽しそうだ。妾たちじゃアンタをそんな顔には出来ない。でも其奴は出来んだ。」
自然と頬に触れた。
確かに中也くんと出逢ってから、頬が緩むことが増えた気がする。
与謝野「恋くらいしたっていいじゃないか。もうあんなことは起きない。妾たちがいるだろ?」
"でも、、、、"
与謝野「、アンタは彼奴が好きかい?」
そんなの決まってる。
"好き、、、、です。"
与謝野「ふふ、なら答えは出ているじゃないか。よしっ、そろそろ帰るよ!」
与謝野さんと話して気持ちに変化が起きた。
恋をしてみたいと、、、。