第1章 運命の出逢い。
いつも人で溢れ、賑わっていた街は炎に包まれ、パニック状態だった。
逃げ惑う人混みをかき分け、探すが見つからない、、、。
どうか無事でいて、、、、。
バァン!!
爆発音がした。
音がした方向へ視線を移すと、、、
タケルくん!!!
探していた彼を見つけたのだ。
慌てて彼の元へ走った。
"タケルくん!!良かった、無事で。怪我はない?"
タケル「!!僕は大丈夫。でもこの人が、、、」
タケルくんの視線の先に目をやるとそこには男性が倒れていた。
意識はないものの、息はあった。
なんとか男性をかかえ、その場から逃げようと歩き出した時だ。
バァン!!
再び爆発音が鳴り響いた。
振り向いた瞬間だった、、、、。
爆風で車がこちら側に飛んできていた。
瞬時にタケルくんと抱えていた男性を突き飛ばした。
その勢いで私はその場に倒れ込んだ。
この距離ならタケルくんたちは無事だ。
タケル「っー!!!!」
痛みに備え目を瞑った。
その時だ。
「危ねぇっ!!!」
なかなかやってこない痛みに恐る恐る目を開けると、、、、。
『ッ!!!』
「間に合ったか。おい、手前無事か?」
彼を見た瞬間息が止まった。
あの時助けた彼が目の前にいたからだ。