第5章 初めてのデェト
久しぶりに逢ったは特に変わりはなく、安心した。
あんな事件の後だから、心配したが流石は探偵社の人間だ。
然し、彼女の身体にはあの時の傷跡が残っていた。
それが許せなかった。
もっと早く助け出せば、彼女にこんな傷跡残さずに済んだのだから。
然し彼女は、、、、
"中也くんが来てくれてなきゃ、あの時死んでたかもしれない。だからこれくらいの傷どうってことない。"
そんなことを笑顔で云うのだ。
おかげでこっちは心臓はバクバクし、冷静を装うのに精一杯だった。
それほど彼女に夢中なのだ。
は俺のことをどう想っているのだろうか。
それよりも太宰とは付き合っていないだろうか、、、、。
あの太宰が、こんな美人を放っておく訳がないのだから。
だが、そんなこと聞けやしない。
タケルに特訓している間も頭の中はでいっぱいだった。
タケル「中也!ありがと、次はいつ来てくれる?」
「だから、さん付けしろ!そーだな。今仕事が忙しいからなんとも云えねぇが。またすぐ来る。」
タケル「そっか、、、、。待ってるよ!」
「ああ、待っててくれ。」
"今日は本当にありがとう、タケルくん凄く嬉しそうだった。"
「俺も楽しかった。また来る。」
"うん、お仕事忙しいと思うけど無理せずに頑張って!"
「ああ。手前もな!それと、、、、」
の手を引き、耳打ちをした。
『ッ////』
コクコクと頷くが可愛かった。
「楽しみにしてんぜ?連絡待ってる。じゃあな。』
結局はのことについては可愛い以外、何も出てこなかった。
此処へ来たのはのことを調べるため。
勿論タケルとの約束もあったのだが、、、、。
組合が自分たちが懸賞金をかけていることを知られたくなかったから態と名前を伏せていたということだろうか、、、。
だが、そんなことよりも俺の頭の中はとのデェトのことでいっぱいになっていた。