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人魚姫 【文スト/中原中也】

第4章 忍び寄る魔の手


「んっ、、、、。」

結局目覚めた時にはあの場だった。

「糞太宰めっ!!!!」

俺が目覚めたと同時に部下たちがやってきた。

ふと身体に違和感を覚えた。
いつも汚濁を使った後は動くのもやっとなのだ。

然し、今日は普通に立ち上がることも出来たし、なんなら身体の痛みすら感じない。


4年ぶりに汚濁を使ったのだ。
あの頃のように連続して使っていた訳ではないからか?


そんなことよりも気になったことがある。

それは、、、


「っ、、、、」

彼女のことについてだ。

は探偵社社長のお嬢。
つまり探偵社の人間だったのだ。

懸賞金をかけられた理由も恐らくそれだろう。


にしても高額すぎるのだが、、、、。

まぁ、組合どもは金はある。

きっと、探偵社社長のお嬢を人質にと考えると安いのかもしらねぇが、、、、。


然し、もう少しのことを知るべきだ。

本当はもう顔を合わせない方がお互いのためだろう。

だが、のことを、、、、。


俺は好きになってしまったのだ。


が誘拐されたと知った時、怖かった。
彼女を失ってしまうのではないかと。

そん時にやっと気付いたのだった。


彼女を守りたい、一緒にいたいと、、、。



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