第4章 忍び寄る魔の手
太宰「はーい、そこまで!」
太宰の言葉で動きが止まった。
鼻が触れ合うほどの距離であったことに今更気付き、顔に熱が集まった。
『「ッ////」』
太宰「中也邪魔!ちゃん無事で善かったよ。遅くなってごめんね、中也がもたもたしていたんだ。」
「っぐぇ、手前っ!!」
太宰に突き飛ばされ、との距離が離れたと同時に太宰は彼女の手を掴み、吐き気がするほどのあまーい声色でに話しかけていた。
は不思議そうな顔をし、俺と太宰の顔を交互に見る。
そして太宰に何かを伝えた。
そーいや、何故太宰がを知っているんだ、、、?
仲睦まじそうに話す2人の関係が気になって仕方がなかった。
太宰「ん?違うよ!中也は友達じゃない、勘違いしないでくれたまえ」
「おい、太宰。手前、と知り合いか?」
太宰「知り合いも何も、ちゃんはうちの社長のお嬢さんのようなものだからねぇ」
衝撃すぎる事実に、ガーンと大きな音が頭の中で鳴り響いた。
呆然とする俺とニコニコする太宰には更に不思議そうに首を傾げ、再び太宰に何かを伝える。
太宰「私と中也の関係?それは、、、、」
まずい!!
きっと俺がポートマフィアだとバレれば二度とに逢えない。
それだけは嫌だった。
だから、、、、
「俺と太宰は学生時代の同級生だ!!ほら、行くぞ!!!」
咄嗟に嘘をついた。
太宰はすげぇ嫌な顔し、は納得した顔になった。
ひとまずピンチは回避できた。
太宰が耳打ちをしてきた。
太宰「何故そんな嘘ついたのかい?」
「っるせぇ!俺の正体バラしたら手前が散々泣かせてきた女どもに手前の居場所教えるからな!!」
太宰「それは、、、、やめてくれるかな?」
交渉成立だ。