第4章 忍び寄る魔の手
「、歩けるか?」
は眠っているQの様子を伺っていた。
きっと心配しているのだろう。
は申し訳なさそうな顔をし、首を横に振った。
そりゃそうだ、足にも至る所に内出血の跡が見受けられる。
俺はを横抱きにしようと近づこうとすると、、、
太宰「中也はQを頼むよ?さぁ、帰ろう!お姫様」
糞太宰にQを押し付けられ、は太宰に横抱きにされた。
すんげぇモヤモヤした。
俺以外の、、、ましてや糞太宰がに触れることが嫌で堪らなかった。
は太宰のことをどう思っているのだろう、、、、
そんなことを考えながら俺たちは監禁場所を後にした。
「おい!クソ太宰、その人形よこせ!」
太宰「だーめぇ!万が一の保険だもの!」
「チッ。彼奴絶対いつか死なす、、、。」
外へ出た瞬間、突然何かが首に巻き、地面に叩きつけられた。
「っう、、、。なんだ。」
太宰「流石!ギルドの異能力者!驚異的なタフさだっ!」
「踏むなっ!!!!」
は慌てて俺の上に乗っている糞太宰を下ろした。
「来るぞっ、如何する?」
太宰「ふっ。如何するも何も私の異能無効化ならあんな攻撃、小指の先で、、、、」
飛んでくる触手を避けるが、太宰はそのまま吹っ飛ばされる。
「太宰っ!」
触手が俺に向かってくるのを、重力を込めてぶん殴る。
「っ!手前はそこで待ってろ!!」
は頷き、Qのそばに駆け寄った。
太宰「っく。ふふふふ。」
「手前、深手じゃねぇか、、、。」
太宰「あの触手実に不思議だ。異能無効化が通じない。」
「莫迦なっ。有り得るのか?」
太宰「私の異能無効化に例外はないよ。可能性は一つ。」
「"あれは異能じゃないんだ。"」
「はぁ!?」