第2章 運命の再会。
どうしても気になっていたことだった。
俺の言葉にほんの一瞬顔が歪む。
「いや、、、嫌なら無理に答えなくてもいい。悪かった。」
は再び携帯に文字を打ち始めた。
文章を目にした途端、聞くべきじゃなかったと後悔した。
"12年前、私のせいで両親が亡くなったんです。目の前で倒れている両親を見たショックで声を出せなくなって。ごめんなさい、暗い話で、、、。"
笑顔の彼女からは想像もつかない過去だった。
「そう、、、だったのか。嫌なこと思い出させちまってすまない。」
両親の存在すら知らない俺はなんて声をかけてやればいいのか判らなかったがはにっこりと微笑み首を振った。
"でもこの事があったから今の私があるんです。"
「強いな、手前は。」
"周りの人のおかげです。"
そんな話をしているとあっという間にの家に着いた。
"今日は本当にありがとうございました。中原さんのおかげで大怪我せずに済みました。また来週会えるの楽しみにしてますね!"
「気にすんな、俺も楽しみにしてる。あと、中原さんって呼び方辞めてくれ。気持ちが悪りぃ。」
"えっと、、、中原くん?"
「下の名前で呼んでくれ。」
"中也さん?"
「同い年だろ?」
"中也くん、、、?"
「それでよし、あと敬語もなしだ。判ったか?」
コクンと首を縦に振り、頷くが可愛かった。
「じゃあ、またな。」
"うん、またね、中也くん!"