第2章 運命の再会。
走り去る車の背を見送っていた時だ。
??「やぁ、ちゃん」
声の主は、、、、
"太宰くん、お疲れ様。"
太宰くんは探偵社員の1人だ。
頭の回転が早く、探偵社に必要不可欠な存在だ。
ところが、サボり癖と自殺癖が酷いので国木田くんが頭を悩ます原因の1つでもある。
太宰「本当に今日は大変だったよ、そんなことより明日の任務の方が憂鬱だよー」
"いつもお仕事サボっているんだから、たまにはいいじゃない。"
太宰「酷いじゃないか、私のこと慰めてくれてもいいのだよ?」
"敦くんに慰めてもらいなよ、私よりもきっと慰めるの上手だと思うよ?"
太宰「男に慰めてもらってもねぇ?やはり美女に慰めてもらわないと、、、。」
"なら太宰くんが泣かせてきた女性達に知らせてあげないと!"
太宰「ちゃん、酷いよぉー」
項垂れる太宰くんを放置し、部屋に入った。
今日あった出来事を思い出す。
出逢いは突然にというが、まさか本当にこんなことになるなんて夢にも思わなかった。
運命の再会だと思った。
彼のことを考える度に胸の鼓動は早くなった。
こんな感情初めてだった。
これが恋ということをまだ私は知らない。