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人魚姫 【文スト/中原中也】

第2章 運命の再会。


迷惑なんかじゃない。

むしろ嬉しかった。


彼と再開してからずっとドキドキしていた。
恐らく中原さんは私のことを覚えていないと思う。

それでもよかった。
元気な姿を見ることが出来たのだから。

だからこれ以上望んではいけない。


だけど、本心は、、、、

あともう少しだけ一緒にいたかった。


タケル「ほら、中也もああいってるよ?迷惑なの?」


"そんなことない!迷惑なんかじゃないけど、、、。"


タケル「迷惑なんかじゃないって!じゃあ中也をお願いね!」


「ああ、任せとけ。じゃあな、タケル。」


タケル「うん!じゃあね!!」


タケルくんは車から飛び降り、そそくさと施設へ入って行った。

突然2人きりになり、再び胸の鼓動が早まった。

少し気まずい空気が流れたが、沈黙を破ってくれたのは中原さんだった。

「家教えてくれるか?」

自宅の住所を教え、車は走り出した。

「なぁ、聞いていいか?」

少し聞きづらそうな顔をする中原さん。

私は携帯に文字を打ち込んだ。

"なんですか?"

「手前は、、、何故声が出せなくなったんだ、、、?」





 
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