第16章 子供たちが寝た後で、、、
「ふぅー、タケルも海もぐっすりだ」
『ふふ、ありがとう。中也くんのおかげで家事もスムーズに出来たし、子供達も喜んでた!、、、、ッ!中也くん、、、?』
洗い物をしながら礼を云うの後ろにまわり込み、彼女を後ろから抱きしめた。
突然のことに驚いた表情をするも、すぐににっこりと微笑む
「なぁ、これから早く帰れる時はこうやって出来ることは手伝う。だから、、、俺との時間も作ってくれねぇか、、、?」
中也からの突然の告白には驚いた。
然し、それと同時に安堵したのであった。
そう、も中也から求められることがなくなり不安だったのだ。
自分から誘おうにも、恥ずかしくて云えなかったこともあるし、家族のために朝から晩まで働く中也に自分の我儘で無理をさせたくなかったのだ。
まさしく紅葉の云う通りだ。
目を大きく見開くに中也は嫌かと消え入りそうな声で尋ねた。
は首を横に振り、言葉を続けた。
『私も中也くんとの二人の時間が欲しい、、、』