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人魚姫 【文スト/中原中也】

第2章 運命の再会。


助手席に座っている。

自然と目線は彼女に向いていた。
勿論、に気付かれないように。

出逢った時から思っていたが、はかなり美人だ。

部下たちの殆どがに見惚れていたくれぇだから、相当美人な方だろう。

そんなことを考えているうちにあっという間に目的地に着いた。

タケルとの約束をしたところで、は携帯の画面を見せてきた。

は恐らく俺が忙しい身だと判っているようだ。
申し訳なさそうな顔をする彼女の頬を気付いたら触れていた。


手袋越しでも判る、彼女の体温、そして頬の柔らかさ。

もっと触れていたい、、、、。

の美しい瞳に釘付けになった。

「ッ、、、、、。」


自然ととの距離が近づいた。

『ッ///』

頬をほんのり赤らめ、瞳を潤ませるがあまりにも妖艶で理性が崩れかけていた。

その時、、、、、


タケル「ねぇってば!!」

タケルの声で我に返ることができた。

慌ててと距離をとった。

「わ、悪りぃ!」

顔を真っ赤に染めながら、首を横に振る。

タケル「もう何回も呼んでたのに!」

「悪かった、なんだ?」

タケル「僕もう戻るよ、はこのまま中也に送ってもらいなよ。皆んなには僕から伝えておくから。」

「そうだな、怪我もしてるしな。」

は慌てて、タケルに伝える。

タケル「そんなことないと思うよ?いいじゃん。」

「なんだって?」

タケル「これ以上迷惑かけれないって。そんなことないよね?」

「ああ、迷惑なんかじゃねぇよ。」

それでも首を横に振る。

「送らせてくれ。俺が送りたいんだ、迷惑か?」

本心だった、あと少しだけと一緒にいたかったから。


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