第12章 探し求めていた彼女
"そんなっ、、、?"
無線から聞こえる話の内容に頭の中が真っ白になった。
太宰くんが襲われたこと、そして、、、、
乱歩「ポートマフィアと戦うことになるだろう。」
共喰いの異能力は、異能力者が解除するか、異能力をかけたら2人のうちどちらかが死ななければ解除されないのだ。
時間は48時間。
犯人を探し出すよりも、手っ取り早い方法は誰だって思いつくだろう、、、、、。
中也くんと戦わなくてはならないのだ。
乱歩「、これを、、、。」
乱歩さんに差し出されたものを受け取る。
乱歩「君は太宰の病院に行くんだ。社長は僕たちが必ず守る。約束だ。」
きっと乱歩さんは私の彼氏が中也くんだと気付いているのだろう。
だから、敢えて私をこの場に居させないようにしてくれたのだ。
本当は私も社長を守りたい。
でも、中也くんを前にしたらきっと私は彼と戦えない。
だから、、、
"社長をお願いします。"
乱歩さんの云う通りに、私は太宰くんがいる病院へと向かった。
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「悪りぃな、探偵社。今日は私怨は抜きだ。社長の首を出せ、そうすりゃ死なずに済む。」
樋口の報告の内容ではは居ないようだ。
少し安心した。
彼女を前にしたら、躊躇してしまうからだ。
いきなり総力戦とは、、、、
さすが探偵社。
やってやるよ。
「順番にやるか?それとも全員一度にやるか?どうする?俺はどっちでもいいぜ?」