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人魚姫 【文スト/中原中也】

第2章 運命の再会。



今から12年前、私は両親とヨコハマでひっそりと暮らしていた。

両親から、私の異能力は周りには秘密にしろと云われていた。

私の異能力は悪い奴たちに狙われやすいからと教えられていたが、そんな訳はないと思っていた。



ところがその日は突然やってきた。


父「、絶対に静かになるまでここから出てきちゃダメだよ。」

母「、、、愛しているわ。」


父「、パパとママはずっとのそばにいるからな。」


『急にどうしたの、、、、?』

父「よしっ、かくれんぼだ。はここに隠れろ。パパとママは別のところに隠れる。外で大きな音がするかもしれないけど、絶対に静かになるまで出てきちゃダメだよ。約束できるかい?」

『うん。』

父「いい子だ!よしっ、さぁ奥に隠れるんだ。」


暫くすると大きな音が聞こえた。
この頃は判らなかったが、あれは銃声だった。

暫くすると音が止んだ。

その時、背後に気配を感じた。

あまりの恐怖に体は硬直し、動けなくなった。

??「5分経ってから外に出ろ。そして逃げるんだ。」

男の人の声。
それは私にだけ話しているようだった。

彼の言う通りに、5分後外に出た。

外の光景を見て、私は絶望した。

あたりは血の海だった。

『パパっ!!ママっ!!』

慌てて2人に駆け寄った。
セイレーンの口付けを使っても2人は目覚めなかった。

既に遅かったのだ。


あの時、いつもと違う両親に違和感を感じたのに。

何故両親の手を離してしまったんだろう、、、。


今でも後悔している。


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