第1章 開口一番
「遊休、といっても君にはいつでも遊休なのかもしれないね。なにせ、君にとって僕が言いつけていることを仕事だとはこれっぽっちも思ってないだろう?だとしたら、僕は君を遊ばせているわけだ。優しいね。」
街の人たちは、私をこう思っている。ある人は情報屋、折原臨也の優秀なアシスタントで用心棒。ある人は、情報屋の番人。そしてある人は、臨也の使い魔。
どれが正解というわけでもないが、あえて言っておこう。アシスタントというのはあっている。だが、用心棒と使い魔はいただけない。
確かに、喧嘩は強い方だと思うが彼は自分で護身用のナイフを所持しているし、いつも彼のそばにいるわけではない。使い魔などもっともだ。いうなれば、魔女といった方が正しく当てはまる。
番人は…よくわからない。