第35章 リバティ ✢
蜂楽が爪先で私の足首のミサンガを触った。
「夢、忘れないでね…?“ココ”にもさ…
ちゃんと俺達が刻まれてるってコト。」
同意で、私も彼のミサンガに足首を擦り付ける。
私の左足首、蜂楽の右足首。
向かい合うと重なる、お揃いの願掛け。
私の夢は、蜂楽のミサンガに託してて。
蜂楽の夢は、私のミサンガに託されて。
これから私達は、別々の道を歩むけど
この糸が切れる時には、同じ道でバッタリ会えるような気がするから、だから……
明日は笑顔で“いってらっしゃい”を言うよ───。
一旦ペニスを引き抜いた蜂楽は、指を解いた両手をついて自分の体を支えた。
「はぁっ、はー、はぁ…」
濡れ髪の水滴は、汗と混じって私に落ちて……
大きく見開いた黄色の眼に、まっすぐ見下ろされる。
開いていた脚を閉じられて、跨って挿入される。
脚を閉じたことで、膣に力が入る。
蜂楽の体重が加わって、膣に圧が掛かる。
「ーーっっ!?ぁぁあ゛っ…♡」
「んぉ゛っ…!?マジコレ、最強じゃんっ…!」
「っ…!へあぁっ…♡はぁ、はっ、へえぇ…♡」
「うわ…はぁ、あ、ぐっ…♡」
───夢中(トランス)に陥っていく。
今までのセックスの蓄積が急激に感度をブチ上げ
最高潮のエクスタシーへふたりで昇っていく───。